中部(松田 武夫さん)

中部(松田 武夫さん)

中部地区地域推進リーダー
  長田川清流会代表世話役   松田 武夫さん

 
長田川の環境整備
「清流が戻った川岸は憩いのオアシス」

 

プロフィール
平成14年読谷村立古堅中学校校長を退職後、「長田川清流会」を設立して長田川沿い600メートルの環境保全活動。読谷村大湾東土地区画整理組合理事長。読谷村景観委員。地域コーディネーター。

 

ジャングルになってた川の両岸

  「長田川の良さは実際に見てもらうのが一番です。私が子どものころ、この川でよく泳いだものです。水源は嘉手納弾薬庫あたりで、もともとの水はとてもきれいなのです。

教員を退職して第二の人生何をしようかと考えていたとき、この川がギンネムや弦植物の林になっているのに気がついたのです。教員時代3年間ブラジルの日本人学校に行ってました。ブラジル人は川をとても大切にします。それを思い出した。川は大事な場所ではなかったか、長田川の清流をもう一度取り戻そうではないか、と。

 そのころの長田川は、両側はジャングル、川にはホテイアオイ、ボタンウキグサなどが水中で絡まりあっていて、水が澱み半分腐って大変臭い川でした。しかも大雨が降るとホテイアオイが千切れて下流に流され漁港に流れ込み、漁船のエンジンに絡まりそうだったのです」

 

清流の長田川

  「私が読谷高校時代、川の上流には読谷高校の茶園がありました。そのあたりに7尋(水深を測る単位。1尋=1,8メートル)の深い澱み場所があった。木の枝にロープを下げ、それを持って飛び込んで遊んだものです。

戦前はその近くに水車の発電所があって製糖工場へ電気を送っていたそうです。かつて上流には集落もありました。大きな魚やエビがいたそうです」

 

 

木によじ登り川を泳ぎながら

  平成15年、松田さんに賛同して集まった4人で「長田川清流会」が結成されます。それ以後今日まで、松田さんの長田川清掃が続きます。賛成する仲間がさらに村内外から集まり、会員は8人に増えました。全員男性だそうですが。

  「活動は毎週土曜日、10時から2時間ほど。最近は休憩をはさんで、午後3時ぐらいまでやっています。真夏の作業は汗びっしょりになります。それが気持ちいい。休憩中のおしゃべりも楽しいです。

   最初はみんな若かったので、木によじ登ってチェーンソーで枝を切ったりもしていました。川の深いところは2メートルもあるので、全身浸かって作業です。大きなフナもいるのですよ。

  雑草の力はすさまじく、一週間ほうっておいたらすぐ繁ってくる。川の上の方が終ったらもう下のほうが草だらけになっているし、下をやるとまた上が繁っている。そんな繰り返しですね。

   次第に活動が認められ、2008年読谷村のユニークな賞、「ノーベル賞を夢見る基金」をもらいました。そのお金で木を切る機械や鎌を買いました。また2009年は、第3回かいぎん環境貢献基金にも応募し基金をいただき、手袋を買ったり、流木を取るためのボートや散水用の機械など買っています。又、南部林業事務所より、消耗品などの現物支給を頂きました。

 

 

地元の人の参加が欲しい

   「残念なのは、地元の人があまり関心を持ってくれないこと。このような環境整備は住民が中心にならないと良くならないです。呼びかけはするのですが、仕事が忙しいとか・・。

  自分の住んでいる場所の環境は自分がよくするべきだという意識がかけています。そして、長田川は村が管理する河川。私たちの活動に対して行政の協力も欲しいものです。県も『美ら島運動』というには環境問題を実行する施策が足らない。行政も住民も一体になって、もっと真剣に取り組まなくては環境整備はなかなか難しいです」

 

 

 

サガリバナの遊歩道

 「川岸を整備していくと、大きなサワフジの木がありました。珍しいサクラランも見つけました。長田川は全長4キロくらいですが、そのうち私たちが手がけているのは5~600メートル。両岸を整備し遊歩道を作って、サワフジを植樹しサワフジの並木を作る。商工会も、長田川を観光資源として考えているようです。川からちょっと奥に入ると森林があり、森林浴も楽しめるのです。

 やんばるに行かなくてもここに素晴らしい自然があると、子どもたちがこの川で遊んで住民が誇れる場所になる日が来るといいなと思います」

 

長田川清流会

  代表 松田 武夫
読谷村字大湾441    TEL:(098)956-1207
 会員:8名