船浮村は、西表島の西側にあり、陸続きでありながら、船でしか渡ることができない陸の孤島と言われている。
干立、祖納と並ぶ古い集落であり、人口50名ほどの小さな集落は、天然の良港と讃えられる船浮湾に面する小じんまりとした佇まいである。
船浮の歴史は古く、民謡“殿様節”の舞台でもある。
“殿様節”とは、船浮村にいたカマドマという絶世の美女と、祖納から村に通っていた役人との恋を歌った民謡である。
カマドマは、この碑の横にあるクバデサ(モモタマナ)の木の下で、愛する殿様をひざが痛くなるまで待ちつづけたという。
当該樹木は、このクバデサの木であり、船浮港に隣接するかまどま広場に生育している。
幾年もの台風や干ばつなどの自然災害に耐えてきた巨木であり、「殿様節」ゆかりの木として地域で大切に管理・保護されている。
町の天然記念物に指定されている。
| 認定番号 | 127 |
|---|---|
| 認定年度 | 平成25年度 |
| 樹種 | モモタマナ |
| 樹高 | 12m |
| 幹周 | 2.4/1.1m |
| 推定樹齢 | 160年 |
| 所在地 | 竹富町船浮(船浮港となり かまどま広場内) |
| 緯度・経度 | 24.33828_123.72915 |
| 所有者 | 竹富町 |
| その他 | 竹富町指定文化財 天然記念物 |