「久米の五枝のマツ」と呼ばれるこの松は、久米島を代表する観光名所として名高 く、伊平屋島の念頭平松(おきなわの名木認定番号006)と並 び、二大名松と賞 されている。 通常、リュウキュウマツは、上方へ真っ直ぐに伸びるが、この 松は根元から枝が分岐し、地面を這うように広がり、樹形は傘状に約320㎡近くあ り、形態的に も貴重な個体である。今から250年前に土帝君(農業の神)を祭っ たときに植えられたとされ、現在の松は上江洲家の「家記」によると、1839年に 上江洲智俊の頃に2代目のマツとして植えられたとの記録がある。
久米の五枝の松 下枝どまくら 思わらび無蔵や 我腕まくら
(久米の五枝のマツは、枝が四方に広がってちょうど下枝を枕にしているような 格好で美しい。私のいとしい人は、私の腕を枕にしている。)
認定番号 | 018 |
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認定年度 | 平成14年度 |
樹種 | リュウキュウマツ |
樹高 | 6.0m |
幹周 | 4.3m |
推定樹齢 | 150年(推定) |
所在地 | 久米島町字上江洲 |
緯度・経度 | 26.3587140_126.742556 |
所有者 | 久米島町 |
その他 | ■国・県指定天然記念物■ 「久米の五枝のマツ」平成9年7月28日指定 ◆根元の踏みつけを防止するため、柵を設置している |