当タブノキは、去る大戦により焦土と化した伊江村に現存する貴重な古木のひとつである。当時、村内の樹木のほとんどが焼失したとされる中、この木も戦火により幹の途中が焼けたものの、萌芽により再生したものである。その名残は今も留められており、幹の中心部は地上1m弱の部位から2mほどの長さにわたりえぐれて空洞化しているが、植物の持つ治癒力により回復し現在に至っており、生命力の強さを教示してくれる。
伊江島の復興と時を同じくして緑を回復させた歴史の証人であり、そ の後の施設建設の際も保護された地域の歴史を刻んだ貴重な古木である。
認定番号 | 030 |
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認定年度 | 平成15年度 |
樹種 | タブノキ |
樹高 | 10m |
幹周 | 2.5m |
推定樹齢 | 100年以上 |
所在地 | 伊江村字東江上75 |
緯度・経度 | 26.7160836_127.805913 |
所有者 | 伊江村 |
その他 | 戦後、島の復興とともに緑を回復し、生育場所である中央公民館、農村改善センターの建設の際も唯一残された。 |