当該樹木は、祖納の歴史を見つめてきたタブの老木である。
中国大陸から鉄を持ち込み、鍛冶を始めた大竹祖納堂儀佐(おおたけそのどうぎさ)を祀る大竹御嶽の境内にあるご神木である。
大竹御嶽の一帯は、クバの群生になっているが、その中に一本だけタブの老木がそそり立っている。
このタブの老木は、集落の高台にありながら、長年に渡る風雨に耐え、まさに老樹の風格を漂わせている。
推定樹齢は240年と考えられており、幹は二股に分れておりそれぞれの周囲は4.3mと0.9m、高さは9mにも達している。
この一帯は、旧集落の中心でもあった。
現集落の中心から、旧道を上った山の手に位置し、このタブの老木をはじめ、木々がうっそうと繁り、大竹御嶽のような神聖な場所を見守り続けている。
現在、竹富町が天然記念物に指定し、解説板やコンクリート柱を設置し、定期的な下刈りを行うなどして保護している。
注意事項
当該樹木は近くで見ることはできますが、その奥の区域は拝所となっており、現地保全のため、拝所への立入についてはご遠慮頂いております。
認定番号 | 128 |
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認定年度 | 平成25年度 |
樹種 | タブノキ |
樹高 | 9m |
幹周 | 4.3m/0.9m |
推定樹齢 | 240年 |
所在地 | 竹富町字西表492 |
緯度・経度 | 24.39081_123.74501 |
所有者 | 大竹 彌 |
その他 | 竹富町指定文化財 天然記念物 |