県花 デイゴ

県花 デイゴ

エピソード

圧倒的な県民の支持でキマリ

「各県にそれぞれ県花があるのに、沖縄だけ代表する花が決まっていないのはイベントなどで不便」ということから、1965年「沖縄タイムス」と緑化推進協議会の呼びかけで県民投票が行われました。当時はまだ復帰前、「沖縄県」はなかったのです。

呼びかけに7万5千653通もの応募があり、その結果、6万6千252票がデイゴ。次点ブッソウゲ4千276票、テッポウユリ1千848票と、デイゴは圧倒的多数の県民から支持された花でした。

この結果は本土の新聞、ラジオでも報道され、デイゴは沖縄の花として一躍有名になります。ところが県花県木は本来、県民投票を踏まえながら「森林審議会」の選定し、最終的に国が認めるという形で選ばれるものでした。それを待たず、いち早くデイゴは県花として県内外で認められていたのです。

1966年12月20日に県花県木を選定する審議会が開催。「事後承諾で申し訳ないが、すっかりデイゴは県花として通っています。この会議で認められたら名実ともに正式に県花になるのです」という担当者から説明も議事録に残っています。

審議会会長船越尚人氏はじめ委員たちにも異論はなく、「花といい木といい、数ある郷土の花の中でも沖縄を代表する花として最もふさわしい。正式に審議会でデイゴを県花に認める」と全員一致、ここでようやくデイゴは正式に県花となったのでした。

デイゴは沖縄が日本の北限。初夏4月から5月にかけて真っ赤な花を咲かせます。成長が早く、幹はごつごつと太くなり高さも10メートルを超え、また枝を横に張るので木陰を作るため公園や街路樹によく栽培されています。幹材は柔らかく加工しやすいため、古来漆器の材料として使われてきました。

ちなみに、琉球大学の学生が配る入試合格電報の文面が「デイゴ咲く」。

和名及び学名

デイゴ Erythrina variegara var.orientalis merr

琉球政府時代指定

1967年2月7日告示第27号

復帰に伴う経過措置

1972年10月26日告示第157号

説明

マメ科の落葉高木で、インドから太平洋諸島の海岸近くに分布し(インド原産)、沖縄は北限地である。材デイゴ非常に柔らかく、軽くて乾燥しても裂け目を生じないため、漆器の材料として用いられ、経済的価値が高い